ポケモンレッツゴーピカブイが繋いだ少年とアラサーの絆
どうも、ハヨネコです。この休日もやる気が一切出ない。ねもい。
ブログを書くとやる気が出る傾向が認められているため、今日は先週行った旅行での、いいはなシーサーをするよ!行き先は沖縄ではなく蒲郡だよ!東海地方民じゃないと読み方がわからない!?
旅行と言いましても、わたくし愛知県民ですから、蒲郡じゃ気持ちちょっと遠出したくらい。
一方、育ちはカントー地方でして、なんとカントー在住の同級生たちがこっちまで遊びに来てくれたんですね。や、やさしい…!何も無いことをネタにされ続けている名古屋駅で下車してくれるなんて…!!
しかもアラサー女性にありがちな「子連れ」というハンデを抱えての来訪…!
おまいら優しすぎっぞ…!!友情テレカあったら渡すレベル。金ピカに光ってなんか倒せるやつね。今の若者はドラえもんズを知らないか。。
ということで、キッズも楽しめるように、観光スポットは蒲郡のラグーナテンボスをチョイスしてみました。
しかし、このラグーナテンボス、会社の人に聞いても誰一人「行ったことない」というではありませんか…(((^-^)))
いや、一人いました。「高校の遠足で行ったけど、まぁ…こどもなら楽しいかな…って感じだった…」だそうです。ウッフフーだいじょうぶかコレ\(^o^)/
そしていざラグーナへ!
うわー!!予想通り!!!!/(^o^)\
カントー地方住民向けにクオリティを表現すると「コスモワールド」が妥当ですね。カントーっていうか神奈川県民しかわかんないか。。 ※元・神奈川県民です。
しかし幸いなことに、ラグーナは他コンテンツに全力で乗っかっていく系アミューズメントパークであった。プリキュアのイベントを絶賛開催中だったのである。
コレで女児のハートは完全にキャッチされた。めっちゃたのしかったらしい。ヨカッター。ちなみに今やってるのはHUGっとらしいですね全然くわしくない
しかも小学校低学年。微妙なお年頃だ!プリキュアには1mmも興味を示さない!
本記事はこの男児との交流がメインテーマになります。終始男児と呼ぶのもアレなので、以降、サトシ(仮)と呼びます。
幸いにして大人は4人いたので、プリキュア組と、端からアトラクション組の、2チーム編成を組むことに。
私とサトシは後者の方へ。
私の日常生活にはキッズが全く存在しないため、仲良くできるか不安だった。不安を払拭するため、私は会社生活で培った超接待プレーを展開。
とは言っても相手は男児だからな!普段どんなことをしているのか聞いて、「すげー!」「えらい!」のチープなワードでほめてほめてほめまくるのみだ!気軽すぎる!!
ジェットコースター待ちの時「思う存分 絶叫(←絶叫だけフリガナあり)してください!!」の看板が登場。
ハヨネコ「お、ジェットコースターの注意書きだ!漢字読めるー?」
サトシ「『おもう ぞんぶん ぜっきょうしてください』? くもんやってるから4年生の漢字まで読めるよ。名前(画数多い)も1年生から漢字で書けた。」
ネコ「マジかよ…すげーなお前…」(心の底から)
会社の接待プレーでは、私には高尚すぎる話をされて「ハァ〜そうなんですね〜(空虚)」みたいな相槌を打つことが多いが、サトシは小学校低学年にしてはどう見ても超ハイスペだったので、私は心の底からの「すげーな!」を連発していた。かしこかった。
しかも運動神経もよかった。妹と合流したりアスレチック見つけたりすると、もうずっと走り回ってた。すげーなお前…オバちゃんは夕方にはもうグッタリだったよ…
ちなみにラグーナは夕方になると、それは見事なイルミネーションが展開されているじゃあありませんか。
こっちは大人でも見る価値ありだなぁ、と私は思いましたが、幼児が全く興味を示さなかったのは意外でした…。私はそういうの好きなこどもだったけどなぁ。
さて、そんな尊敬の念がサトシに伝わったのか、サトシは私に心を開いてくれたようです。
夜、ホテルでまったりしていると、サトシはあるものを抱えて、私のところに走り寄ってきました。
それはコロコロコミックが出している「ポケットモンスター レッツゴーピカチュウ&イーブイ」の攻略本であった。コロコロというあたりでお察しいただけると思うが、そんなに厚くないやつね。
事前にサトシのおかあさん(=私の友達)から「最近サトシにポケモンのレッツゴーピカチュウ買ってあげたんだ。私ポケモンは分かるけどゲーム自体には詳しくないから、サトシとお話してくれると嬉しいな!ニンテンドースイッチも持って行かせる予定!」と言われていた。
完全にゲーマーだと認識されている。。しかし私は確かに小学生時代に、初代ポケモン赤を結構まじめにやったクチである。
ラグーナでポケモンの話をちょっとしたこともあって、サトシは「コイツはイケるクチだ…!」と思ったようである。
そう、カントーもサトシも全てフラグだったのだ!ポケモンの話を延々とする会のスタートだ!!
サトシは、ポケモン151匹の一覧表を見せてきて、アレ持ってるコレ持ってるという話をずーっとしてきた。ちなみにピカチュウの方をやっているそうです。
レッツゴーピカブイは基本的に赤緑の世界・シナリオを踏襲しており、手持ちのポケモンを侍らせるシステムや捕獲方法が若干異なるという感じだったので、私でも内容には十分ついていけた。
「さっきねーウィンディつかまえたの!ウィンディに乗って移動してるんだよ!」
「つかまえたの?進化させたんじゃなくて?」
「そう、ほのおのいし使ってガーディから進化させたの。あとねー、イーブイもねー、ほのおのいしで進化するよ。イーブイはみずのいし使うとシャワーズになって、えーとかみなり(ry」
「そうだね〜イーブイどれに進化させるか迷うよね〜。ガーディが出るってことは、ニャースは出ないんだよね?」
「うん。草むらには出てこないけど、ガーディ5匹集めると交換してくれるよ」
「?!マジで?!」
なんかそういう人物がいるらしい。その昔は、赤・緑どっちか限定のポケモンは完全に出なかったが、ぼっちプレイでも151匹コンプ出来るように作られてるようだ。
「いまはねー、ゲームセンターの地下でロケット団とたたかってるのー。○番どうろの方は、なんかポケモンが寝てて通せんぼしてるの。なんとかのふえがないと通れないんだってー」(流石の私も道路の番号までは覚えていません)
サトシはゲームストーリーは中盤ぐらいまでしか進めていないが、攻略本は既に舐める様に全部読んでいるらしく、異様に詳しかった。私は最初は攻略本読まないで一周する派なので、若干価値観の違いを感じるが、小学生にとっては攻略本ほど面白いものはないから仕方ないな。
「あーポケモンのふえね。コイツ(カビゴン)倒しちゃうと、二度と復活しないから、起こした時は慎重につかまえないとダメだよー」
「ううん、なんかねー、さいごの方のなんだっけ、なんとかロード…」
「チャンピオンロード?」
「そう!チャンピオンロードをクリアしたら、ふっかつするんだって!」
「?!マジで?!」
どうやらピカブイでは、一回ミスると取り返しがつかない系のものはないらしい。ぬるい…さすが21世紀のゲーム…!
その後も、ポリゴンをゲーセンのコイン集め無しでゲットできる等(我々はよく当たる台を見極めるのに必死になるか金で解決するかどっちかだったのに…)現代向け仕様に驚かされる。どちらかというとサトシにマウントされている。
しかし、大人の本気を見せるターンが、私にも回ってきた。
「ロケット団のアポロがたおせないの…」
「アポロ?」
君らが生まれてくるずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのに
っていう歌が流行っていたっていうのに
と言いたくなるのをこらえて、攻略本のアポロが載っているページを見せてもらう。アポロは、マタドガスとゴルバットの2体をけしかけてくるらしい。
「なんだよ〜2匹目ゴルバットじゃん!ピカチュウいるなら楽勝でしょ〜」
「でもマタドガスでみんなやられちゃうの」
「そうなんだ。どくに強いポケモンはいないの?」
「???」
サトシは、ウィンディを推すあたりからも察せられる様に、見た目のカッコよさとHPの多さ重視でパーティを組んでいるようであった。ふつーにウィンディつよいけど。つまり、あんだけ攻略本を読んでいる割には、タイプ相性の概念を理解していないらしい。
タイプごとの相性表は、攻略本開いてすぐのページにあった。
「いいかね、この表を見たまえ。マタドガスはどくタイプでしょ。サトシはマタドガスをこうげきするから、こっち(攻撃を受ける側)の『どく』の列で、○がついてるタイプのわざでこうげきすると強いんだよ。
どくは、えーと、じめんとエスパーが強いみたいだね!(そうだったんだ…私も忘れてたわ…)」
「バッ…あかんて!ディグダ強いよ!え、なに?しかもじしん覚えてるの?じしんめっちゃ強いから!がんばってダグドリオに進化させときな!!」
ダグドリオ。
その昔、ポケモンスタジアムというテレビ番組を夕方やっており、そこで展開される少年たちのポケモンバトルでは、ダグドリオは常連だった。あなをほるの卑怯さと、じしんの威力の記憶は、私に強く刻み込まれている。
ポケモンスタジアムがテレビ番組自体のタイトルだったか、コーナータイトルだったかはよく覚えていない。。
あと、「レッツゴーにはポケモンGOからポケモンを連れて来られるけど、うちはポケモンGOができない」という話をサトシにされたので、旅行中タマゴ孵化通知が出た時は全力でポケGOを隠してやっていました。サトシ母への配慮っ!
とかそんな話をしてたら、もう夜の11時になってた。サトシは全然眠そうなそぶりを見せなかった。私すら眠いよ…?
楽しいけど、君はいいかげん寝たまえよ、とサトシを寝かしに促し、その日は終わった。テンションが子供に与える力すごいね。大人もか。。
次の日の朝
大人たちがお化粧などパタパタと出かける支度をしていると、やることないサトシはその間ポケモンで遊んでたらしく、寄ってきて、
「アポロたおしたよ。」
と報告してきた。
おお、私のアドバイスが効いたのかしら?ヨカッタネー
「で、サカキたおしてシルフスコープ手に入れて、ポケモンタワーでゆうれいの正体見破っておじいさんからポケモンのふえもらったよ」
展開早い。そこはさすが攻略本を読み込んでるだけあるな…
夕方解散して、みんな家について落ち着いたらしいぐらいの時間に、サトシ母からLINEが来た。
「いつものサトシは、パパから『何があったの?』って聞かれても面倒くさがるのに、今日は自分から話してたよ!ポケモンの話ができてすごく楽しかったみたい!ありがとう!」
そんなに楽しかったのか!うれしいなぁ、私も懐かしいポケモンの話ができて満足だったぜ…!サトシ、またポケモンの話しような!
私がポケモン赤緑で遊んでたのがちょうど20年前ぐらいでしょうか。
そして今、ほぼ同じ内容のゲームで、同級生の子どもが遊んでいる。
同じ目線で話をしながらも、ちょっとだけシステムが違っていて、子どもの方は大人をびっくりさせることができる。大人の方は、当時の懐かしさに浸りながら、ちょっとだけアドバイスすることもできる。
ゲームが、大人と子どもをほぼ同じ高さで会話を楽しむためのツールになってるのである。
任天堂さんの発売タイミング、そしてリメイクの仕方が最高すぎるな…!
近頃のテレビゲーム業界はこんなんで大丈夫かいな…と心配になる展開が多いけど、サトシとの会話を通じて、これはすごいなと久々に心から思いました。
ポケットモンスターシリーズは赤緑から始まり、サンムーンに至るまで、ポケモンと共に育って大人になってしまったユーザーも楽しめるよう、シリーズを重ねることに戦略要素も盛り込んできているという認識です。
その一方で、テレビアニメシリーズもずっと続いており、基本こどもの目線は失ってないわけですよ。
長い年月が経ち、作り手側に赤緑を子供時代にやってた人たちも増えてきて、「あの思い出を、自分の子供たちにも伝えてやりたい…!」となって今回のレッツゴーに至ったのであれば、これは大成功だと思います。
オンラインゲームが一般化して、ゲームが繋げる大人のネットワークは十分認識してたけど、親子世代をつなぐこともあるんだなぁと感じた出来事でした。
ゲームの可能性、まだまだいろいろあるぞ!
ところで、くだんの友人たちは、お互いを基本的に「まりこ」「かよ」みたいな下の名前で呼び合ってるんですが、私のみ、本名とはかけ離れたマジで「ハヨネコ」みたいなすげー変なあだ名で呼ばれてるんですよね…
そしてサトシも帰り際、「ハヨネコー!またあそぼうねー!!」と手を振ってくれました\(^o^)/
嬉しい反面、「なんであのポケモン詳しいねーちゃん、一人だけ変な名前なんだろう…」とそろそろ思い始めてもおかしくないと思うと、複雑な気持ちです。。
サトシ、いい男になれよ!ポケモンタワー行ったんなら、私のアドバイス通りゴース育てておけよ!個体値選別には手を出すなよ!!
小学生の間ぐらいはサッカーまじめにやっとけ!そして、次はちゃんと本名を覚えてくれよな!!