ハイパーレストランってめちゃ面白かったよね
〜前回までのあらすじ〜
台風一過で大混乱の交通網をややかいくぐり出社したハヨさんは上司にやや理不尽めに怒鳴られた
しょぼんぬ
メンタルがしんでおるよ
気にしなければいいことはわかっている が
上司の怒鳴り方があまりにトラウマど真ん中だったのと、そもそもの原因である取引先の持ってきた爆弾の爆発フラグがすごいので、ハヨさんはしんだ(^p^)
上司と会話しないわけにはいかないから会話するけどこわくてこわくてMPを300くらいつかうのである。ここのMPはドラクエ仕様です。999ね。ドラクエ7までしかやってないけどまだMP3ケタ?だいじょうぶ?
とにかく、しんでる…
このように怒声はトラウマをえぐりたおしてくる恐れがあるので、怒鳴るのはものすごく人を見て実施しないといけないということを世の人は知るべきである。そういうの制御できない人が怒鳴るんだけどな!
そんなハヨさんのメンタルは
怒鳴られた翌日 火曜日 これまた思いもよらぬ方向からのダメージを受けて粉々になった
怖い話 心臓が弱い人注意(?)
なんかよくわかんないけど先週から仕事があらゆる方面で炎上しまくっており、
ああアレもやらないとコレもやらないとトゥルルルぁはいすいませんすぐやります〜(電話)あああああ何から手をつけたらいいのかポギャー
とかやってるとすぐ21時過ぎ退社になる。
このように文章化すると、去年までは22時以降退社がデフォだったので大したことないような気がしてしまうが、同じくそう思ったそこな君もその認識は改めるべきである。長時間労働はんたーい
21時退社になると、家に帰り着くのが22時前。
まともに料理をすると23時になってしまい、更に食器洗い風呂洗濯物干しなどやっていると、1時になってしまう。
ハヨさんはマジモンの体力ナイナイマンので、これが続くと週の後半フィジカル的にも死ぬ。
そこで私は「自炊」を放棄。
火曜も外食することにした。
この日はメンタルがマジで死んでおり食欲も大してなかったので、会社そばのオシャレっぽい流動食屋で済ますことに。何その店。
遅い時間だが開いている店も少ないせいか、事前精算のレジには私含めて3組の客が並んでいた。
メニューを見て、ふと、足元に視線を落とす。
すると、とんでもないものが目に入ってしまった。
東京の一等地にあるまじき、悍ましき存在。
蠢く漆黒の…
ああああああああああああああブリード呉樹めっちゃ便利だなオイ!なに、知らない?!ハイパーレストランでググれ!
ブリードが放ったかもしれないその「刺客」はトコトコとレジ列に向かってきた。
レジ打ちの店員さんからは「刺客」は完全に「死角」になっており、気づくすべもない。
しかしここで声を上げようならば、店内の客にその存在を知られてしまい、女性客の多い店内はパニックに。客のひとりがツイッターにその模様を投稿し、炎上、営業停止…。それは困る。夕飯食うところが無くなる。
沈黙し、「刺客」の軌道から退避する私。
すると前に並んでいた中年男性が、私の怪しい挙動を訝しく思ったらしい。そして間も無くその視界に「刺客」を捕捉した模様。
中年男性も私と同じく沈黙の上、退避。
同じくか、いや、幾月を重ねてきた中年男性には、「刺客」の存在など、どうでも良いのかもしれない。。
「刺客」の軌道の前に残る人間は、絶賛会計中の女性二人組である。
その歩みを止めない「刺客」はなんと、
片方の女性のスニーカーのかかとにタッチしたではないか…!
アーーーッ!アーーーーーッ!
一切気づかない女性。お会計は終わろうとしている。女性はいつ踏み出してもおかしくない。
アーーーーーッ!踏んじゃうーーーー!!
この状況を救えるのは、中年男性のみ!!
そして、「刺客」を捕捉しているであろう中年男性が取った行動は
ニコッ
静かに微笑んでんじゃねぇぇぇオッサンーーーーーーーーー!!
幾月を重ねてきたオッサンには、「刺客」と接触した他人がどうなろうと、どうでも良かったようだ。。
ああああああああああ女性がついに踵を返してしまったイヤアアアアアアアアアア
女性がレジを去ろうとすると、続けて会計すべく前に出た中年男性。
その刹那、「刺客」の姿は見えなくなった。
次に私の視界に入る時、「刺客」は五体を地面に散らしているのか−−−−−
トコトコトコ
次の刹那、「刺客」は五体満足のまま、自ら私の視界に入り込んできた。
女性の足の運びを見事回避成功した模様。よかったのか悪かったのか。。
中年男性はよどみなく会計をしている。
ここで「刺客」が次に取ったコースは、食器返却棚だった。
私の会計の番が来る前に、「刺客」は棚の下に完全に潜り込んでしまった。
数分間ですっかり心拍数が上がった私の不安は完全には払拭されないが、こうなると今の今、店員さんに奴の存在を知らせてもどうしようもない。
概してこのシチュエーション下では、脅かされた人々が安堵を取り戻した頃に「刺客」は再度その姿を現し、恐怖を刻み込んでくるものである。
これでもう私が奴の姿を見ることはないだろう。
閉店して何の躊躇も無く殺虫活動ができる片付けタイミングに現れて死んでくれgk…
そうして私のお会計タイムがやってきた。
注文を滞り無く済ませ、スタイリッシュにカード払い。
財布に目線を落とした。
その時、視界に床も入った。
入ってしまった。
『脅かされた人々が安堵を取り戻した頃に「刺客」は再度その姿を現し、恐怖を刻み込んでくるものである。』
トコトコトコ
「刺客」は足元から30cmほどの距離のところを、私に向かって進んできていた。
「うへあっっっ!?」
流石にこれには耐えられず、思わずフリック回避(一歩バックステップ)してしまった。
キョトンとするレジ打ちの店員さん。
しかし幸いにして、私の背後には、バスボーイ担当の店員さんがいた。
なに?バスボーイ知らない?ハイパーレストラン読めよ!!
訝しげに思ったバスボーイさんは、私が視線で必死にアピールするのを察知し、「刺客」を捕捉。
その瞬間、バスボーイさんの見事な蹴りが炸裂。
「刺客」を店外に吹き飛ばした後、ヘブンリィ・パニッシュメントと消毒用アルコールの多段ヒットで敵を完全に沈黙させた模様。
バスボーイさんの「失礼しましたー!」の一言により、全てが終わったことが宣言された。
わかる。わかるよ。
私も学生時代デパ地下でバイトしてた時に、営業時間中に子猫ほどの大きさのドブネズミが出たことあったけど、一切声あげず目線だけで周りの店員に存在を知らせて、殺鼠班に電話したもんな…。
こういった時のベテラン店員さんは、何故か非常にスタイリッシュに事を運ばせるものだ。
他の客は一切気づいていないようだった。平和は守られたのだ。
しかし就業時間中に全てのMPを使い果たさんとしていたハヨさんは、これにて限界を迎えた。
「刺客」の威かしにより、クレジットカードを差し出す手の震えを止めることができなかったという。料理の味もしばらく分からず。。
この日この時は本当にメンタルが粉々に砕け散った心持ちでした。本当にありがとうございました
ありがとう たかなし霧香先生
今は何をされているか全く存じ上げませんが、このような場合のブリード呉樹の有用性といったら。 普通にイケメンだし。。
ハイパーレストランは私の不条理系ギャグ好きの礎を作ったと言っても過言ではありません。ありがとう たかなし霧香先生。
※水木金も、仕事のメテオっぷりがすごかったけど、いい加減かわいそうになってきたのか、なんだかんだ上司はやさしくしてくれたよ!よかったね!